- 教室責任者
オンライン稽古の今後
新型コロナウイルスの感染拡大防止を受けて、政府による緊急事態宣言下でも外出ができない状況でも稽古が継続できるように「オンライン稽古」を進めて参りました。
約2ヶ月間指導をしてみて、オンライン稽古での指導方法と通常の稽古の指導方法は全く異なり、お稽古を受ける会員さんへの氣の配り方も何もかも通常のそれとは別次元の中、試行錯誤を繰り返しオンラインでの指導方法を確立して参りました。
やっと慣れたと思いきや、今度はリアル稽古とオンライン稽古の同時進行の指導の仕方が、微妙に異なるので、こちらも現在試行錯誤中であります。
便利な反面、私自身が学ぶ必要のあるもの・配慮の仕方や伝え方の工夫など、個人的な課題も存在します。
今回は、このオンライン稽古の今後についてお伝えします。
①通常のお稽古は子供クラスも大人クラスもリアル稽古専用の時間帯とリアル稽古とオンラインの併用での実施を今後も継続。
②オンライン参加限定で大人会員向けに、新たに「オンラインクラス」を創設。
③主に大人向けに、オンライン参加限定の特別セミナーを実施。
さて、まずは①について。
現在も通常の稽古にオンラインを導入し、リアル稽古と同時進行でオンライン参加も認められております。
今後は、この通常稽古もオンラインで参加できる時間帯とリアル稽古専用の時間帯を明確にし、実施して参ります。
これにより、以下のようなケースでもお稽古を安心して継続できます。
ケースを三つにまとめてみました。
ケース1)
2〜3年、転勤などの理由で現在地から引っ越ししなければならない。
従来まで→引っ越し先に道場がなければ休会または退会しか手段がなかった。
これからは→引っ越し先に道場が「有る」「無し」に関わらずオンライン稽古に参加することで当道場との繋がりを確保できる。
ケース2)
中学や高校になると受験や部活で道場の子供クラスに参加が時間的に困難。大人クラスにも参加はできるが夜道は危険なので移動ができない。
従来まで→週末の午前中などにクラスを変更するか、できなければ休会・退会。
これからは→大人クラスの時間帯のオンライン稽古に参加することで自宅で稽古受講が可。
ケース3)
新型コロナの第二波などの理由による政府による「外出自粛」が発令したとき、または台風や大雪など自然災害などの理由による「警戒警報」が発令した場合。
従来まで→参加は各自の判断に委ね、台風や大雪でも今までは道場で稽古をしていました。
これからは→「外出自粛要請」は勿論、自治体の「警戒警報」発令時にもリアル稽古を休止、オンラインで自宅稽古を実施が可能。
このようにオンライン稽古には様々な可能性があります。ただ注意点も存在します。
〜オンライン稽古の注意点〜
1)オンライン稽古受講のみを目的とした入会は禁止。
2)オンラインでの昇級審査、昇段審査受験は不可。
3)プライバシー保護のため、オンラインでの録画は主催者は除き、禁止。
4)通常の稽古と同じく、オンラインでも実名での参加が必須。知らない人は道場には入れない。
上記は当会の規約にも関わるので必ず守る必要があります。
続いて②について。
心身統一合氣道の学びは、合氣道の実技だけでなく座学にも及びます。
20年以上、心身統一合氣道を続けてきた方の中には、昇級審査の度に「レポート提出」がかつて義務づけられていました。
例えば、4級に合格すると「心身統一の四大原則の相関関係」について答えを求められたり、2級になれば「天地の姿」を三つ答えよ、などと出題されたものです。
制度が変わり、現会員にはこれらはほとんど知られていません。
これらを補うべく、一人技など動きの有る稽古を実施しつつ、同時に座学も加えたオンラインクラスを創設しようと考えております。
このクラスの運用には年内までに創設できるよう、進めて参ります。
③のオンライン参加限定のセミナーについて。
現在、道場では新型コロナウイルスの影響で道場内で「氣の呼吸法」を実施できません。
これを受けて、呼吸法など自宅でもできる稽古方法を中心に、テーマを有る分野に特化したセミナーを開催します。
これは試験的に「氣の呼吸法セミナー」としてすでに実施済みであり、今後も精力的に展開していく分野の一つです。